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「会派」ってニュースとかでよく聞くけど一体何なの? 政党との違いは?

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みなさん、こんにちは。

ITONAMI編集部です。

今日のテーマはズバリ、 ”「会派」って何?”

ニュースや新聞の報道でよく聞きますよね、この「会派」っていう言葉。

「無所属議員10名で院内会派を立ち上げました。」

とか、

「◯◯党の△△議員が□□会派を離脱しました。」

という言い方、一度くらいは聞いたことはあると思います。

 

今日は、みなさんと一緒に、その「会派」について理解を深めていければと思います。

今日の目次です。

 

・ズバリ、会派ってなに?

・会派を作るとどんな良いことがあるの?

・「政党」と「会派」の違いは?

・今ある会派はどんな感じ?(衆議院を例に)

 

では早速本題に入ります。

 

ズバリ、会派ってなに?

 

はい、一言でいうと、会派というのは、現役の議員さんたちの集まりのことです。国会だけではなく、市議会や県議会でも会派は存在します。会派を作る一番の目的は、議会の運営をスムーズに行うことにあって、普段の政治活動とは異なり、あくまで議会内での議員さんたちの集合体というのを「会派」と位置付けているのです。

会派は、ほとんどの場合、同じ政党に所属する議員さんたちが集まって、政党と同じような、あるいは政党よりも小さな集団を作っています。しかし、特定の政党には属さない、いわゆる”無所属”の議員さんが寄り集まって会派を作ることもありますし、まれに、小さな政党がくっつくようにして、あるいは別の政党に所属する人同士で、会派を結成することもあります。

地方議会(市議会や県議会)においては、会派を作る条件や会派の役割を、各地域ごとの”条例”によって決めておくことになっていまして、1人だけでも会派を作れる例もあれば、2人以上で、あるいは3人以上で会派を作れる、と定めている地域もあります。

国会においては、議会内で権利や地位を持つのは「議員または会派」だとされているので、基本的には2人以上で会派が成立すると考えて間違いなさそうです。

会派を作るには、議長に書類を提出し、認められる必要がありますが、あくまで議員さんたちが任意に作る集合体であって、議会の機関ではないので、会派を作らなくても(会派に所属しなくても)議員の仕事は全うすることができます。

詳しくはこちらをご参照ください↓
参議院HP -よくある質問-/「会派、政党について」
http://www.sangiin.go.jp/japanese/goiken_gositumon/faq/a09.html

 

会派を作るとどんな良いことがあるの?

会派は、議会の運営をスムーズにすることが目的だと言いましたが、それはつまり、会派には一定の権限や役割が議会の中で与えられるということです。具体的には、議会の中で、さらに細かく実際の法律を議論する場となっている”委員会”の委員や理事のポスト(議席)が、会派ごとに(会派の大きさによって)割り当てられていたりします。つまり、より大きな会派であればあるほど、重要な役割につきやすいということです。

また、ポストの数だけでなく、実際の委員会や議会での質問や提案をする時間配分も会派に所属する議員さんの数に比例して、会派ごとに割り当てられるので、実質的に、大きな会派は議会運営においては有利にことを運べるようにできています。

さらに、議員さんたちが政治の仕事をするには、時間だけでなく色々とお金が必要でもありまして、その議員さんたちが仕事をするのに必要なお金も会派ごとに決められたりもします。例えば、「政務調査費」って聞いたことがあると思います。これは、法律を作るにあたって、その法律が必要とされている現場を実際に調査したり、色々な場所に埋もれている過去の重要な書類を調べたり、そういう調査が必要な時に使うお金なのですが、より大きな会派は、よりたくさんのお金を使えて、法律を作ったり議論したりするのに一役買っているというわけなのですね。

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「政党」と「会派」の違いは?

 

はい、政党と会派の一番大きな違いは、政党は議会の外での政治活動なども行なえるのに対し、会派はあくまでも議会の中でのお仕事をするための集団だということです。

ですから、政党は議員さんだけじゃなくて一般の方でも党員やサポーターとして政党の応援や活動を行うことができますが、会派は議員さんたちで作られる組織だということです。

じゃあ政党って何なのか、という話はちょっと長くなってしまうのでまた今度にしておきますが、一つ付け加えておくならば、政党ごとに割り当てられる政党助成金というお金と、会派ごとに割り当てられるお金というのは別ものということは知っていてもいいかもしれませんね。

あくまでも、議会の運営に携わる人たちが、よりスムーズに議会を運営するために組織されるのが「会派」だということです。

 

今ある会派はどんな感じ?(衆議院を例に)

 

実際に、今の衆議院では会派の構成はこのようになっています。

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当たり前ですが、議員さんの数が最も多い自民党さんに所属する議員さんたちが、その名も「自由民主党」という会派を結成して、それが最も大きな会派であることが分かります。

下の方を見てみると、「無所属」という会派も目に止まりますが、これはまさしく、政党には属さない無所属の議員さんたちが寄り集まって1つの会派を結成しているということです。

衆議院はわりと分かりやすいですが、参議院の方はもう少し会派の種類が多いみたいです。

参議院HP -会派名及び会派別所属議員数-

http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/giin/186/giinsu.htm

 

まれに無所属の議員さんたちがたくさん集まって作った会派が、他の大きな政党の会派よりも大きくなってしまうこともあります。そういう場合は、大きな政党は危機感を感じ、それなりの手立てを講じてきたりもするのですが、地方議会ではそういうことが度々起こっていて、会派の存在そのものが議論されたりもします。

例えば都議会で実際に起きている例だとこんなのとかがあります。↓

 

【“会派”は地方議会に必要か?】~東京都港区議会、住民の意思が反映されない仕組み~

http://blogos.com/article/112135/

 

まとめ

 

どこの議会でも会派の種類や所属議員の数は、各議会のHPなどで公開されているので、自分の住んでいる地域の地方議会のHPなんかを調べてみると面白いかもしれません。

それでは今日はこの辺で!