新型コロナウィルスのニュースに登場する英語の意味は?

新型コロナウィルスが世界で広がっているなか、日英の翻訳サイトの検索ランキングにも大きな変化があらわれています。「これは英語で何と言うんだろう」と気になり、インターネットで検索をしている人が多いようです。

そのため、「防ぐ」「決定する」「原因」「道具」など、新型コロナウィルスとの関連を思わせる単語が上位に来ています。ここで覚えておいて損はない英単語も多数。そこで、ニュースでよく耳にする新型コロナウィルス関連の英語をまとめていました。

新型コロナウィルスの英語①:Pandemic(パンデミック)

パンデミックとは、感染病の流行がいくつかの国にまたがる、あるいは世界中に広がる状況のこと。その語源ギリシア語で、「全て+人々」を意味する言葉に由来しています。新型コロナウィルス関連では、感染症の流行という意味で使われていますが、物事が世界的に流行する現象を意味することもあります。

感染病の流行は段階により言葉が異なる

WHOが正式に「パンデミック宣言」を出したとき話題となりましたが、感染病の流行には段階があります。特定の地域にとどまっている場合はendemic(エンデミック=地域流行)、特定のエリアで蔓延している場合はepidemic(エピデミック=流行)、世界中で流行するとpandemic(パンデミック=汎発流行)と引き上げられていきます。

新型コロナウィルスの英語②:Quarantine(クウォランティン)

検疫や隔離を意味する英語がQuarantine。ある英単語検索サイトでは、この英単語が検索一位となっています。空港の入国エリアで検疫という言葉を見かけた人も多いでしょう。特定の国に出入りする人や動植物や生物を原料とするものを一定期間隔離して、病原体などが含まれていないか検査する、これが検疫です。

言葉の起源はイタリアのペスト大流行

この英単語の語源はイタリア語。「40日間」を意味するヴェネツィア方言quarantenaやquaranta giorniに由来します。1347年にペストが大流行した際、ヴェネツィア共和国当局が船内に感染者がいないことを確認するため、船舶を40日のあいだ停泊・隔離する法律があったことに由来します。現在も、海外貿易をする際に避けて通れない仕組みです。

新型コロナウィルスの英語③:Cluster(クラスター)

今やほとんどの日本人が知っているだろう英語がクラスターです。クラスターとは、果実や花の房や塊を意味する言葉。同じ種の生物の集団という意味もあります。本来の使い方は「動物が群れになる」「都会に移民が密集する」など。クラスターという言葉そのものには感染のニュアンスはありませんでした。

クラスターはIT用語でもある

新型コロナウィルス関連の話題で使用されるとき、クラスターは小規模な感染者の集団を意味します。同じ種=同じ感染者と見なして、クラスターという表現がされているのでしょう。クラスターは、コンピューターを統合するシステムに関連するIT用語でもあるので、使われ始めたときは違和感を持った人も多かったそうです。

新型コロナウィルスの英語④:Virus(ウィルス)

Virusも一時期、検索ランキングの上位になった英単語。他の新型コロナウィルス関連の言葉と比較すると、なじみがある言葉です。ウィルスの言葉の由来はイタリア。「毒液」や「粘液」を意味するラテン語 virusから来ています。古代ギリシア時代に活躍した医者ヒポクラテスは、ウィルス=病気を引き起こす「毒」と位置づけています。

新型コロナウィルスとはコロナウィルスの一種

ウィルスはもともと生物界のあらゆるところに存在し、私たちも知らないうちに感染し、回復していると言われます。コロナウィルスは、何百とあるウィルスのひとつで、肺炎のような症状を引き起こします。新型コロナウィルスとは、人間に感染する7種類のコロナウィルスのひとつです。

新型コロナウィルスの英語⑤:Overshoot(オーバーシュート)

オーバーシュートとは、本来は経済用語のひとつ。有価証券の価格が、適正とされる基準から、大きく離れた状態のことを意味します。相場がヒートアップして、買い浴びせもしくは売り浴びせが生じたときに、オーバーシュートの状態になります。それが新型コロナウィルスに関連する話題では「爆発的患者急増」という意味で使われています。

オーバーシュートとアウトブレイクの違い

似ている言葉でよく耳にするのがOutbreak(アウトブレイク)。疫病などが急激に増加する状況を意味します。Overshootは、Over=超えるという意味から「データ基準を超える」、Outbreakは、Out=外へという意味から、「打ち破って外に出る」というニュアンスです。アウトブレイクは、患者急増の瞬間性や突発性を強調していると言えます。

まとめ

新型コロナウィルスで使用される用語は、現在、検疫に関連するものが大部分のため、ほとんどの日本人には馴染みがありません。もちろん、日本語に訳しなおすことも大切ですが、この言葉が生まれる背景や、他のジャンルにおける使われ方を知ることで、より正確に理解できると思います。