新型コロナウイルスの拡大が日本の生活や経済に与える影響は?

2019年に中国の武漢で発生した新型コロナウイルスの蔓延は、日本における生活や経済にも大きな影響を与えています。会社の出勤を制限する、学校が休校になるなど、生活に変化が出た人も多いのではないでしょうか。新型コロナウイルスの拡大の懸念は、いろいろな領域で「自粛」が検討されています。そこで、新型コロナウイルスの拡大が日本の生活や経済にどのような影響を与えているのか、いくつかの視点からまとめてみました。

新型コロナウイルスとは

新型コロナウイルスとは、ウイルス性の風邪の一種です。症状としては、発熱、咳、のどの痛みが一週間以上あり、倦怠感があらわれるとののこと。ウイルスに感染したあと、すぐにこれらの症状が出るわけではありません。おおよその潜伏期間は1日から2週間と言われていますが、それ以上の期間を経て症状が出る場合もあるようです。

新型コロナウイルスに感染するきっかけとなるのが「飛沫感染」と「接触感染」。飛沫感染は、くしゃみ、せき、つばなどから感染するもの。接触感染とは、鼻水やつばなどが付いた手などに触れることで感染するものです。「濃厚接触」は、同じ家、部屋、オフィスなどで過ごすことで、「触っている」「触っていない」が基準というわけではありません。

新型コロナウイルスにより深刻なマスク不足が発生

多くの人が経験していると思いますが、新型コロナウイルスにより深刻なマスク不足が発生。マスクユーザーが一気に増加したことに加え、買い占めが起こったことが原因とされています。インターネット上で不法な価格にて転売するケースも多発。感染の恐怖から、高額マスクを購入してしまう人も続出しました。

新型コロナウイルス発生以降、海外渡航者が減少

通常、2月から3月にかけて、日本は卒業旅行シーズンに入ることもあり、海外渡航者が一気に増加します。しかしながら新型コロナウイルス発生以降、海外渡航者は瞬く間に減少。その結果、日本離発着のチケットの価格は大幅に下落しました。実際に飛行機に乗ると、全体的に搭乗者が少なく、さびしい雰囲気になっています。

海外渡航者が減少した背景として、新型肺炎の拡大がさらに進むと、渡航先から帰れなくなる可能性があるから。また、海外帰国者が、帰路の飛行機のなかで感染したかもしれない状況が報告されたことも一因です。帰国後しばらくは自主的に様子を見ざるを得ない肩身の狭さも、海外渡航に歯止めをかけています。

トランジットでパスポートをチェックする空港も

海外の空港のなかには、新型肺炎の拡大を防ぐために、中国方面からの渡航者をチェックする体制を敷いているところも。たとえばマレーシアの空港では、トランジットの際に中国方面からの乗客を別に誘導。体調などを確認しています。さらにアジア系と思われる乗客に声をかけ、パスポートを提示させて国籍をチェックしていました。

中国人旅行者の依存度が高い観光地は大打撃

最近の日本には、中国人旅行者をメインターゲットとする観光地が少なくありません。日本は東京オリンピックが開催される2020年に「訪日外国人旅行者数を4000万人に増やす」ことを目標に掲げています。日本に多くの外国人旅行者を呼び込む体制を整えつつありました。

4000万人は、中国人の観光旅行者のさらなる増加を見込んでの目標。しかし現在、新型コロナウイルスの影響により中国の団体客のキャンセルが相次いでいます。1月末から3月末までに、中国人の団体旅行者のキャンセルは、40万人を超えるのではないかと言われています。

観光地は日本人旅行者を呼び戻す施策に切り替え

中国人旅行者による経済効果を見込めなくなった今、一部の観光地では日本人旅行者を呼び戻そうとしています。最近、話題になったのが「嵐山の自虐プロモーション」。空いていることをアピールする自虐ポスターがSNSで話題に。結果として、全く空いていない状態になりました。

新型コロナウイルスから中止されるイベントも

新型コロナウイルスに対する懸念からイベントを自粛する流れも目立ってきました。自治体主催のイベントに加え、民間主催のものも中止・延期され始めています。自粛傾向にあるイベントの種類も、就職説明会、国際会議、見本市、フェスティバルなど、そのジャンルは多岐に渡ります。

また、大学受験にも影響が出ています。国立大学では、コロナウイルスに感染が認められた場合は受検ができず、追試を行わないとする大学も。ただ、3月まで試験日程が組まれている私立大学もあり、受験生は情報の収集に迫られています。

イベントが実施される場合はマスクと消毒を推奨

中止や延期などの自粛傾向が続く日本ですが、それでも実施を決断するケースも少なくありません。実施する場合、新型肺炎を拡大させないように、マスクと消毒を推奨する、関係者の体調管理をするなど、通常とは異なる対策がとられています。

まとめ

新型コロナウイルスは収束に向かっているとする見方もありますが、市中感染も広がっており感染経路が分からない状態。そのため不安に感じる人も少なくありません。観光客の減少やイベントの自粛のみならず、家からの外出そのものを控える雰囲気も。そのため新型コロナウイルスが収束しなければ、経済的な打撃がさらに大きくなる可能性も。状況を見守る必要がありそうです。