2019流行語大賞の発表!歴代流行語で定着したのは?驚きの経済効果も

12月2日、2019 ユーキャン新語・流行語大賞が発表されました。その年に話題になった新語や流行語の頂点に立ったのが「ONE TEAM(ワンチーム)」。日本中を熱狂させたラグビーW杯の日本代表チームのスローガンです。

その他「軽減税率」「タピる」「免許返納」「◯◯ペイ」「闇営業」など、明るい話題からネガティブなものに至るまで、さまざまな新語・流行語が選出されました。そこで、今後も使われ続けそうな新語・流行語や、過去に大きな影響力をもった例をまとめてみます。

【流行語①】ラグビー日本代表のテーマ「ONE TEAM」

2019年の新語・流行語大賞に輝いたのが「ONE TEAM」。この流行語の受賞者はラグビー日本代表チームです。日本ラグビー史上初の決勝トーナメント進出により日本中が熱狂すると共に、ラクビー関連イベントやグッズ販売が大盛況になるなど高い経済効果を発揮。まったくラクビーに興味がなかった「にわかファン」が増加したことも話題となりました。

「ONE TEAM」は政治やビジネスマンの間で浸透中?

「ONE TEAM」という言葉自体は、日常生活に浸透するほどではないものの、「目的を達成する」機会が多い場所での利用頻度が高まっています。例えば、テレビのニュースでよく見かけるのが「ONE TEAMになって~」と力説する政治家の姿。また社内の士気を高める際にも「ONE TEAM」という表現が何気に使われるようになってきています。

【流行語②】タピオカ流行を後押しした「タピる」

女子中高生を中心にSNS上で頻繁に使われたのが、タピオカドリンクを飲むことを意味する「タピる」。タピオカドリンクの大流行とセットで浸透した言葉と言えるでしょう。SNS上で話題になったことで、タピオカドリンクの出店ラッシュがさらに加速。これまでの日本の飲食業界の勢力図を変えるほどのインパクトを与える結果となりました。

タピオカドリンク流行がどれだけ続くかが鍵

大人気となったタピオカドリンクですが、SNSにアップするだけで飲まずに捨てる、飲み過ぎによる健康被害が懸念されるなど、問題点も指摘されつつあります。また、若い世代は「熱しやすく冷めやすい」傾向が。新語・流行語大賞発表時点で下降気味の印象すらある「タピる」の定着は、タピオカドリンク流行のその後にかかっています。

【流行語③】「闇営業」は使い方のヴァリエーションが増加

反社会的勢力が関わるイベント等に参加した芸人が金銭を受け取った報道を通じて広まったのが「闇営業」。芸人の給料や契約事情などが広域に渡って取り上げられるきっかけともなりました。通常の営業に対して「闇営業?」と冗談で言う、その反対に位置する「光営業」という造語が生まれるなど、使い方のヴァリエーションが増加したことも特徴的です。

芸人復帰と共に再浮上する可能性大

「闇営業」という表現は来年度も定期的に浮上する可能性大。なぜなら闇営業問題で中心的に取り上げられた2名の吉本芸人がまだ復帰前だからです。復帰に関する話題が出てくると「闇営業」の利用頻度も増加。とくに来年は、渦中の芸人2名の復帰に関わる具体的な話題が進展する可能性が高いこともあり、すぐに死語になることはないでしょう。

【流行語④】過去に大きな経済効果をもたらしたのが「壁ドン」

過去にノミネートされた歴代流行語のなかで絶大な経済効果をもたらしたと言われているのが「壁ドン」です。新語・流行語大賞にノミネートされたのは2014年。映画『LDK』で山崎賢人演じる高校生がヒロインを壁に追い詰めて顔を近づける場面が火付け役とされていますが、もともとは女子中高生向けの漫画の定番シーンとして浸透していました。

女性の恋愛願望を刺激するイベントが増加

この表現が浸透すると共に、バラエティー番組で「壁ドン」がネタにされるなど、テレビで取り上げられる機会が増加。「壁ドン」をテーマとするイベントや、イケメン店員による「壁ドン」サービスを売りとするカフェなど、女性の恋愛願望を刺激する企画も増えました。その経済効果はすべて合わせて316億円にのぼったとも言われています。

【流行語⑤】すっかり定着した「インスタ映え」

2017年の新語・流行語大賞に選ばれたのが「インスタ映え」。インスタグラムなどSNSに投稿するおしゃれな写真が撮れることを意味します。当初はSNS発信をする若い女性に使われてきた表現ですが、最近は幅広い世代に浸透。SNSの利用とは無関係に、「きれいな場所」「おしゃれな場所」を「インスタ映え」と表現するケースも増えてきました。

インスタグラムのもともとの傾向を造語にした

歴代の新語・流行語のなかでも定着度がきわめて高い「インスタ映え」ですが、ノミネート以前からおしゃれな写真を撮ることがインスタグラムユーザーに浸透していたことが大きいようです。無理に作り出された造語ではなく、自然と生まれたインスタグラムの傾向を上手く表現。だからこそ、一時の話題性に左右されず安定的に使用されているのでしょう。

【流行語⑥】「じぇ、じぇ、じぇ」は岩手観光ブームを生み出すも…

岩手県北三陸地方で驚いたときに用いる方言が「じぇ、じぇ、じぇ」。NHK連続テレビ小説「あまちゃん」人気と共に火が付き、2013年に新語・流行語大賞を受賞しました。舞台である岩手県三陸エリアのロケ地をめぐる観光旅行が大流行。ゴールデンウィーク期間中の観光客は約11万人と前年の約2倍になったことも話題となりました。

上手くブームを利用しきれなかった岩手県

2013年度のみで岩手県に与えた経済効果は32億円越えと試算。東日本大震災後の復興を後押ししました。しかし「あまちゃん」ブーム終息後、ヒロイン役の事務所トラブルが勃発も重なりマイナスイメージが漂う結果に。さらに、多くの観光客を受け入れるための人員不足、地域そのもののPRの不慣れ等もあり、ブームを利用しきれなかった感があります。

まとめ

2019 ユーキャン新語・流行語大賞には、実際に流行した実感があるものから、単なる政府の施策に関わる新語まで、その特徴はさまざま。今後、ノミネートされた新語・流行語が日常に定着するのか、また、安定した経済効果を生み出し続けられるのか。言葉に注目して見ていくのも面白いかもしれませんね。