そもそも元号ってなに?西暦以外に元号が必要な意味

2019年5月1日の新天皇即位に伴い、元号が新しくなります。平成は31年で時代納めとなり、これから新しい時を築くことになります。

日本人には馴染み深い元号ですが、そもそも元号とはなんでしょうか?多くの国では西暦のみで、元号という特別な年の数え方をしていません。

日本だけが元号を守り続けている意味を、ご紹介します。

元号ってなに?天皇陛下との関係性は?

元号は特定の時代をさす言葉で、時代によって言葉が変わります。古くは中国より使用されるようになり、紀元前156年〜187年から近隣諸国に広まったといわれています。(*諸説あり)

日本では、飛鳥時代(592〜710年)から用いられるようになったといわれており、最初の元号は「大化(たいか)」で、645年7月17日〜650年3月22日までです。

日本には元号に関する法律が定められていて、新元号を決める際には、法律に基づいた決定がなされます。元号法は、以下の通りです。

・元号法第一項:元号は、法令で定める。
・元号法第二項:元号は、皇位の継承があった場合に限り、定める。(一世一元の制)

元号法に出てくる「一世一元の制」というのは、天皇が変わる度に、元号を新しくする制度です。今回新天皇の即位に伴い元号が変わるのはそのためで、これまでも、明治、大正、昭和、平成と、天皇の即位に伴って元号は変わってきました。

ですが、多くの国では西暦表示のみを採用しており、独自の時代の計算はなされていません。日本だけが元号制を取り入れるのには、天皇制国家であることが関係しています。

日本の天皇ってどんな存在?神様でも王様でもない?

「天皇陛下」という言葉を聞いたことがある方は多いでしょうし、メディアでも聞く機会は多いかと思います。ニュース映像で見たことがある方も、実際にお会いした方もいらっしゃるのではないでしょうか。

日本の現在の天皇を「今上天皇陛下(きんじょうてんのうへいか)」と呼び、現在即位されている天皇をさします。現在の天皇は125代目にあたり、5月の新天皇即位で126代目の天皇になります。

最初の天皇は古記事に記されていて、あの「天照大御神(アマテラスオオミカミ)」の子孫だといわれています。

天皇の話には必ず、神話が出てきます。日本人にはあまり馴染みのない神様ですが、実は天皇陛下は、神様が人間の形をした、というイメージが近いのです。でも人間じゃん!と思いますよね?無宗教主義が多い国で意外な事実で、知らない方も多いかと思います。

「天照大神」は、神様の中心にいる「太陽の神様」です。天照大神は古記事に出てきて、前半部分を神聖な「神代」というストーリーが、後半部分をこの現実世界に近い「人代」というストーリーに分けて、記されています。

ファンタジーな「神代」と現実に近い「人代」の境目で誕生したのが、最初の天皇にあたる「神武天皇」だといわれています。そのため、天皇陛下という存在は我々人間と神様の間にいる、人の形をした神聖な者という認識が正しいということです。

なので、天皇陛下は神様でもありませんし、王様でもありません。日本という国の象徴として君臨し、神と人との間で、人が幸せでいられるように努力しておられる方です。

ビジネス的には少々面倒な元号…西暦に統一するのはだめ?

今回の元号改正に伴い、仕事の仕様変更を迫られている方も多いのではないでしょうか。新天皇即位=元号が変わる日は、仕事に影響がない日を選んだという報道もあり、政府としても負の影響は減らしたいと考えているようです。

天皇制ないし元号制は、日本という国を語る上で欠かせないものですが、外国との国交が密になるにつれ、ビジネス上での元号表記に疑問を呈する声も増えてきました。

日本国内であれば、西暦でも元号でも問題ありませんが、海外企業とやりとりする際には、すべて西暦表示しなければいけませんよね。

2019年の元号改正に伴い、運転免許証は一律、西暦表記のみと定められました。また政府は公的文書の表記を、西暦でも元号でもOKとし、各自治体によってやりやすい方法でいいという判断をくだしました。

法律にまつわる文書は、判決書を含めて、元号で表記されます。これも歴史を遡る上で、面倒になるのではとの声から、西暦表記を義務付けるべきかの論争がなされています。

温故知新はとても大切なことで、変わりゆく時代に合わせて今までとは違うやり方を取り入れる必要があるのかもしれません。

新元号に伴って、やる必要がある手続きはある?

これだけ大々的に新元号の報道があると、なにか手続きが必要なのかと考えてしまいますよね。公的な手続きは知らないと見過ごすことも多く、5月1日まで時間のあるうちに、やってしまうのが先決でしょう。

国民個人がやらないといけない手続きは、一切ありません。役所へ行って手続きが必要、ということはないので、安心してください。ただし、会社が対応に追われる手続きは発生します。影響が出るといわれている業種は、以下の通りです。

・印刷関連企業

印刷物を扱っている会社は、元号改正に伴い、印刷物の変更が必要です。機械自体に元号が組み込まれている場合は、機械そのものの変更も必要になります。

・硬貨、紙幣管理業務

元号改正に伴い硬貨、紙幣のデザイン変更が考えられるため、それらの管理業務には変更が必要です。また読み取り機能を使用している企業は、変更されるだろう硬貨、紙幣に対応する必要があります。

また会社の「経理さん」たちは、請求書の発行や管理書に記載する元号を、新元号に改正する必要があります。キリのいい5月1日に元号が改正されるため、4月中には対応を終わらせておきたいところですね。

・IT、システム関連業務

言わずもがなですが、今はネットの時代です。多くのシステムは自動化されており、社用電話がスマートフォンであることも一般的になってきました。

元号改正に伴い、IT、システム関連の業務に就いている方は、仕様変更が必要となります。今回の新天皇即位は事前に通告されていたため、混乱をある程度は免れているといえるでしょう。

新元号の発表日と、今上天皇陛下の退位日

今回の元号改正に伴う、日程スケジュールは以下の通りです。

2019年4月1日:新元号の閣議決定、同日中に公表
2019年4月30日:今上天皇陛下の退位
2019年5月1日:新天皇即位と新元号の始まり

本来であれば今上天皇陛下が崩御されてから、新天皇が即位し元号が改正されます。ですが、今回は今上天皇陛下のご意向により、崩御前に新天皇が即位することになりました。公表と即位日が異なることについては、国民の生活(システム仕様変更など)を配慮した結果とされています。

まとめ

2019年と2020年の日本は、ビッグイベントがたくさん予定されています。その最初のイベントといっても過言ではないのが、新天皇の即位です。これから新しい時代を築いていく象徴でもあり、どんな元号になるのか楽しみになされている方も多いかと思います。

日本の天皇制度や元号制を正しく知って、変わりゆく時代にも古き良きを大切にできる心を持ちましょう。