第4次産業革命で注目されるベーシックインカム

「今日も仕事か〜、まだ寝ていたいのに、なんでいつもいつも、こんなに朝早くから起きなきゃいけないのか」と、毎日憂鬱になりながら電車に乗っていますか?
電車の中は満員のぎゅうぎゅう詰めで、気分が悪くなりますし、職場の上司や部下のことを思い浮かべると「今日も上司から無理難題を擦り付けられるのだろうな、部下は全然仕事は覚えないし、意味のわからない理由で簡単に辞めるし」
という感じで、毎日憂鬱になりながらも、生活のためにいやいや仕事を頑張っている人が多いかもしれませんが、そのような人たちにベーシックインカムは最適な制度かもしれません。

第4次産業革命によって夢物語がリアルな話に

ちょっと前までは、あるいは現在もかもしれませんが「ベーシックインカムなんて、仕事もしてないのにお金がもらえるなんて、夢物語を言っているんじゃないよ」と思う人は多いでしょう。
実際、最近まではファンタジー小説やSFに出てくるような制度でしたが、第4次産業革命の到来によって、ファンタジーの領域から、どんどんリアルの方向に迫ってきています。
第4次産業革命とはなんぞや、ということは、そもそも産業革命とは何なのか、ということについて考えなければいけません。
産業革命の最も素晴らしく、別の側面では恐ろしい事実としては、生産性が革命的に上昇することによって、今まで何十人も何百人も必要だったことが、一人や二人などの少数で、できるようになったのです。
第1次産業革命で言えば、蒸気の力を利用することによって、今まで人力や馬車で運んでいた人や物資が、今までとは比べ物にならない速さや、積載量で移動することができるようになりました。
第2次産業革命は工作機械の誕生です。
今までは人力で畑を耕したり、ものづくりをしたりしなければいけませんでしたが、機械ができたことによって、それほど人間を必要としなくなりました。
第3次産業革命はコンピューターの誕生です。
コンピューターが誕生したことによって、例えば今まで紙で連絡をとっていたので、FAXも無い時代はメール便などを利用しなければいけませんでした。
FAXも、便利な製品ですが、紙という媒体を使っているので、メールやLINEと比べて圧倒的に生産性が低いし、嵩張りますので効率が悪いです。
そして、そろそろ第4次産業革命の到来と言うか、その一部はすでに私たちのそばに来ています。
例えばメルカリなどの企業を通さない、顧客同士の取引、CtoCであったり、仮想通貨やネット銀行などの電子マネーであったり、AIであったりなどです。
第4次産業革命の素晴らしさと恐ろしさというのは、第3次産業革命までは、ひとつの製品が世界を変えるような偉業を成し遂げましたが、第4次産業革命は色々なものが同時にやってくるのです。
これによってどうなるのかと言うと、生産性の上昇が今までの比ではないということです。
つまり、蒸気機関車や工作機械、コンピューターができた時よりも、人間の力が必要ではなくなってしまいます。
言葉を選ばずに言ってしまうと、第4次産業革命のクリエイターや関連企業に勤める人以外は、千歯扱きが普及してしまった後の、後家さんのような立場になってしまうのです。要するにニートですね。
なぜなら、蒸気機関車が走っているのに、取引のため背中に物資を持って運ぶ必要はありませんし、工作機械があるのに大きな農場を人力でやる必要もありませんし、コンピューターがあるのに、人間だけでやる必要はないからです。
もちろん、人間の力が必要な部分もありますが、それはどんどんなくなっていくでしょう。
その時、助けになるのがベーシックインカムです。
要するに、ごく限られた人だけが、第4次産業革命で誕生した果実を味わうことができますので、それ以外の人はやることがなくなってしまうのです。
「それで社会は回るのか?」という疑問ですが、今までの産業革命を見てみると、大丈夫らしいという結論が出てきますので、ベーシックインカムが採用される時には、ごく一部の人が稼いだ金銭を、分配するような形で行われるでしょう。

子供達は第4次産業革命の波を感じ取っている

ニューヨーク市立大学教授の、キャシー・デビッドソンさんは「AIの発達によって今後10年や20年、あるいはもっと早いスパンで、人間がやれる仕事がなくなっていく、小学校の入学式を終えた子供達が成人する頃には、その中の65%が、現在は存在していない仕事に就くだろう」というようなことを言っています。
この発言はなかなか衝撃的な話ですが、その時代が確実に私たちの後ろから足音を立てていますし、あるいは、もうすでに隣に立っているものもあります。
それは例えばユーチューバーなどです。
10年前、ユーチューバーという存在はほとんどいませんでしたし、認知すらされていませんでした。
むしろ最近までは「あ!ユーチューバーだ!」と、歓迎するよりも「いったいユーチューバーとは何なんだ?」と、懐疑的な目で見る雰囲気の方が強かったです
しかしながら、現在ではユーチューバーというのは、認知されるような存在になりました。
HIKAKINやはじめしゃちょーなど、YouTubeに動画をアップさせて「自分はこんなに楽しいことをやっているよ!」
という感じで、楽しそうに仕事をしていますが、それで彼らは何億もの収入を稼いでいます。
多くの人が彼らの動画を見て楽しんでいますし、収入のことも分かっているので、現在の小学生がなりたい仕事第3位です。
これは何も不自然なことではありません「そんなの一部のすごい人だけだから、現実を見なさい」という風に、子供達は親に言われるかもしれませんが、そんな両親は仕事に疲れ切った表情をしているかもしれません。
そんな両親の表情と、ユーチューバーの表情を比べてみたら「将来はユーチューバーになりたい!」と、子供たちが思うのは自然なことです。
なぜなら、社会の変化によって人間の価値観も、世代ごとに変わっていったからです。
現在の子供達は、楽しそうで収入も高い仕事の方が、やりがいもあると本能で分かっているのです。
それに対してストップをかけるのは、少々きつい言い方かもしれませんが、新しい価値観に対応しようとする子供に対して「第4次産業革命の波を乗り切るな!」と、言っているのと同じことです
せっかく子供たちが、ベーシックインカムを受け取る方ではなくて、第4次産業革命の上流に到達できるかもしれない可能性があるのですから、子供を持つ親御さんは、どうか子供の意見を否定するのではなくて、チャレンジをさせてあげてください。

新しい時代を楽しもう!

現在、社会に大変革が起こっていて、それはこれからどんどん激しくなっていく、ということは今までの説明でわかっていただけたと思いますが、それでは、子供達はともかく私たち大人達は、この大変革をどうやって乗り切ればいいのかという話をしていきます。
それは非常にシンプルで「新しい時代を全力で楽しむ」というマインドが必要になってきます。
電子マネーが登場したために、どんどん銀行は縮小していますし、タクシーも住宅もシェアの方向に移行しています。
技術の進歩と同時に、その時代に生きる人間の価値観も変わってきているので、喜んでそれを受け入れる必要が出てくるんです。
ある意味「いやいや、そういうのはなかなか受け入れることはできないよ」という人のために、ベーシックインカムはあるのでしょう。
なぜなら、先ほど子供達の65%は全く新しい仕事に就く、ということを説明しましたが、裏を返すと今ある業種は35%に圧縮されてしまうということです。
総務省のデータとして、今ある会社が10年後生き残っている確率というのは6%です。
このような新陳代謝の激しい社会なわけですから、私たちにできることは、それを喜んで受け入れるか、古き良き時代を満喫するか、という選択を迫られているわけです。