第266代ローマ教皇フランシスコとはどんな人?人気の秘密は?

11月23日に第266代ローマ教皇であるフランシスコが来日した際、東京ドームのミサで関連グッズが完売するなどその人気ぶりが話題になりました。ローマ教皇の来日は、1981年にヨハネ・パウロ2世が来て以来の38年ぶり。歴代ローマ教皇のなかでもとくに人気が高いと言われているフランシスコ。どのような人物なのかまとめてみました。

第266代ローマ教皇フランシスコとは?

フランシスコ・ローマ教皇が現在の職についているのは2013年から。教皇に選出された際は、とくに出身地が大きな話題となりました。フランシスコ・ローマ教皇教皇はヨーロッパ圏ではなく南米の出身。アルゼンチンの首都ブエノスアイレスにてイタリア系移民の子として生まれました。選出されたことで、史上初めてのアメリカ大陸出身の教皇となったのです。

史上初のイエズス会出身の教皇でもある

アメリカ大陸初のローマ教皇となったフランシスコですが、同時に史上初のイエズス会出身の教皇でもあります。イエズス会といえば日本にカトリックの教えをもたらした「フランシスコ・ザビエル」の修道会として、日本では親しみを感じる人も多いのではないでしょうか。

エリート街道ではないフランシスコ・ローマ教皇の人生

フランシスコ教皇が高い人気を誇る理由の一つが、必ずしもエリート街道を進んでいないこと。アルゼンチンに住んでいたころは、ブエノスアイレスのナイトクラブに勤め、トイレ掃除や床ふきをしていたと告白しています。ナイトクラブ扉の前で用心棒をすることもあったそうです。

ローマ教皇フランシスコは節約家として知られる

ブエノスアイレスで質素な生活を送っていたことから、教皇に選ばれた後も節約を心がけているとのこと。ローマ教皇が使っている車は地味な小型車。ときにはバスやメトロなどの交通手段を利用することもあるそうです。服や杖なども、歴代の教皇とくらべると質素な物を選んでいると言われています。

貧困地域で「プライベート」で社会奉仕活動

フランシスコ・ローマ教皇は、刑務所、少年院、移民関連施設、医療施設などで社会奉仕活動を行うこともしばしば。これらの多くは「プライベート」。そのため非公開であることも少なくありません。とくに刑務所における社会奉仕活動に力を入れており、受刑者に寄り添う姿勢を示しています。

フランシスコ・ローマ教皇の改革の基本は弱者救済

フランシスコ教皇は弱者救済を目的にさまざまな改革を進めていることでも知られています。例えば、バチカン付近にホームレスのための無料医療施設やシャワーを設置するというもの。また、復活祭の前に行われる「洗足式」は、選ばれた人を招待するのではなく、教皇自らが出向いて、社会の隅々まで祝福する方法をとるようになりました。

音楽にのせて教えを語る「ロックスター教皇」

幅広い世代に教義を広めるために取り組んでいるのが、音楽にのせて教えを語るというもの。そこで2015年にリリースされたのがフランシスコ教皇によるロックアルバム『Wake up!』でした。リードシングルは「Wake Up!Go!Go!Forward!」で「⽬覚めよ、前に進め」という意味のタイトルです。

ローマ教皇フランシスコのシングルはYouTubeで公開

「Wake Up!Go!Go!Forward!」はYouTubeでも公開。気軽にアクセスすることができます。ここで流れてくるのは歌ではなく語り。ロック調の音楽にのせてローマ教皇の語りを聴くというスタイルになっています。

TwitterとInstagramを運用して世界に発信

フランシスコ・ローマ教皇は、日本語はもちろん、9言語による公式ツイッターを運用。そのフォロワー数は5000万人近くとなっています。ローマ教皇によるとSNSは「真理と信仰に開かれた門」。SNSを通じて教えをどのように広められるのか。その可能性を考えることが大切であるとしています。

訪問先で自撮りに応じる場面も

よく見かけるのが、フランシスコ・ローマ教皇が訪問先で「自撮り」の依頼に応じている場面。「自撮り」に応じることにより一般人のSNSで発信される可能性が高まります。ローマ教皇は一般人のSNSを通じて自身の活動が発信されることも、教えを広める一環として好意的にとらえました。

平和外交にも積極的にかかわるローマ教皇

気さくな人柄が強調されるフランシスコ・ローマ教皇ですが平和外交にも積極的に関わっています。米国とキューバの国交回復で仲介役を務める、中国における宗教的対立の仲裁を図る、イスラム教発祥の地であるアラビア半島を訪問するなど、政治の領域に踏みこむ行動でも注目されてきました。

フランシスコ教皇来日の目的のひとつは被爆地の訪問

フランシスコ・ローマ教皇が来日した目的のひとつが被爆地を訪問すること。そこで来日中に広島市の平和記念公園で開催された「平和の集い」に出席されました。そこで戦争のために原子力を使うことを批判。威嚇しながら平和を提案することができないと、暗に核抑止力を唱えている国々を批判しました。

まとめ

来日中のフラシスコ・ローマ教皇は、長崎・広島をはじめ各所で講和をするのみならず、皇居にて天皇と会見する、首相・要人と会談するなど、過密スケジュールをこなしました。行く先々で「パパ~」とスターさながらの歓迎を受けたフランシスコ教皇。その人気は、先進的な取り組みに加え、SNS活用などによる親しみやすさ、平和実現のための行動力にあるのかもしれません。