ウォール・ストリート・ジャーナルから世界経済の流れを知る!日本版の特徴は?

2009年12月15日に開設されたのがウォール・ストリート・ジャーナル日本版。アメリカ版から選びぬかれた経済や金融、それにかかわる国際政治などの記事を読むことができます。

「ウォール・ストリート」という名前からも分かるように、中心となる記事は「経済」「企業」「市場」など。世界経済に影響を与えうる国際的な動向についての記事も充実しているという特徴があります。

最近は投資の戦略を練るためにWSJを読み始める人も多いようですね。そこで、WSJとはどのような経済新聞なのか、日本語版ならではの特徴もあわせてご紹介します。

ウォール・ストリート・ジャーナルは国際的影響力がある経済新聞

ウォール・ストリート・ジャーナルはアメリカ最大の発行部数を誇る経済新聞です。創刊は1889年7月8日。100年以上の長い歴史がある、アメリカを代表する新聞のひとつです。現在は、世界80カ国以上、100都市以上に支局を展開しています。

WSJのはじまりは1880年代初頭。「flimsies」と呼ばれる短いニュース速報でした。これを証券取引所のトレーダーにそのつど手渡し。これらの短い速報は、要約されて印刷されるようになります。

その後、アメリカの経済的発展と共にWSJの影響力も拡大。1960年代になるとアメリカ国外でも購読できるようになり、さらにオンライン化もすすみます。それに伴いWSJは経済関係者以外の人の目に触れる機会が増えてきました。

ウォール・ストリート・ジャーナル日本版の配信が開始

ウォール・ストリート・ジャーナル日本版のオンライン配信が始まったのが2009年12月15日。オンライン版は、アメリカ版とアジア版からピックアップされた翻訳記事、そして日本語版オリジナルの記事から構成されています。

購読料を支払うと、日本語版はもちろんのこと、アメリカ版、アジア版、ヨーロッパ版(英語)を閲覧することが可能に。さらに、スペイン語版、中国語版、Barron’sやMarketwatch抜粋版も読めるなど、かなり充実したサービス内容となっています。

SNSを通じて無料記事をチェックすることもおすすめ

有料購読することに敷居の高さを感じる人はSNSを通じて無料記事をチェックすることも一案。ウォール・ストリート・ジャーナル日本版は、公式フェイスブック、ツイッター、LINEページを持っており、そこで無料記事を発信しています。

無料記事とはいえ幅広いジャンルに対応。世界各国のニュースに加え、WSJならではの政治経済関連の記事が紹介されています。毎日の習慣としてSNSをチェックすることで、世界経済の動向の基本を把握することが十分に可能です。

ウォール・ストリート・ジャーナル日本版は紙面で読めるの?

ここで気になるのは、ウォール・ストリート・ジャーナル日本版は紙面で読めるのかどうか、という点。現在、読むことができるWSJの紙面版はアメリカ版のみ。もともと日本では、アジア版を紙面で読むことができましたが、今は発行が廃止されています。

海外の視点から日本を分析する記事も多数

ウォール・ストリート・ジャーナル日本版には、他の日本の新聞や雑誌には見られない独自の強みがあります。

・海外ニュースとくに大統領選などアメリカのニュースに強い
・中央銀行やFRBの金融政策などの経済記事を広くカバーしている
・著名記事によるWSJ独自の経済分析が行われている

WSJは速報記事も数多く出していますが、同時にそれらを分析する長文記事やコラムが充実しているという特徴があります。そのためWSJを読むことで、世界の経済、企業、市場の動向を、いろいろな角度から知ることができるのですね。

匿名の情報源を使わずに記事の信頼度を高める

速報やスクープ記事も得意としているウォール・ストリート・ジャーナルですが、すべての記事は署名記事。それもまた、一部を除いて執筆者名を記載しない日本の新聞と大きく異なる点です。

WSJの記事を書く際は、世界経済に与える影響の大きさを考慮して、匿名の情報源は扱わない方針とのこと。そのため発信されるニュース記事の信頼性は基本的に高いと言われています。ピューリッツァー賞を30回以上も受賞していることからも、記事の信頼性の高さが分かります。

ストーリーが把握できる長文記事はWSJの目玉

ウォール・ストリート・ジャーナル日本版のもうひとつの独自性は、ストーリーテリングを意識した記事。WSJには「ロングフォーム」と呼ばれる長い記事がいくつか掲載されており、かなり掘り下げた内容となっています。読みなれない人にとっては、なかなかのハードルの高さです。

日本の新聞は、事実とされることを淡々と記載する傾向があり、短文記事がメイン。小さな紙面に情報をぎっちり詰め込むため、状況を把握することが難しいときがあります。そのためWSJ日本版を読むことで、短文記事でよく分からなかった背景や意味が理解できた、ということがたびたびあるんです。

まとめ

ウォール・ストリート・ジャーナル日本版の有料購読は、公式サイトを通じて登録することができます。また、毎日新聞をオンライン購読している人は、WSJ日本版の記事を読むことができるとのこと。ぜひ、興味がある人はチェックしてみてはいかがでしょうか。